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満月和尚の説法ブログ

茶を召せ

 茶所は駿河の出身にして、日本茶をこよなく愛する私です。

 研究室では、一日二升は茶をごくりと飲み、後輩が日参する茶菓子を手を合わせていただきながら、日々これ人生の研鑽を積んでおります。

 とはいえ、我が朋輩はと言えば、朝から晩まで10杯は日糖紅茶を飲す英吉利かぶれや、味も分からないのに、日がな臼で豆をひいては、臓に悪そうな黒水を飲む、メリケンかぶればかり。

 さて、かの英吉利、私が手ずから汲んできた平野神社の銘水-これは我が故郷富士の霊水に比肩するものであるが-で茶を馳走しようとしたところ、

>そのへんで汲んできた水なんて呑んで大丈夫なんですか?
>鉄の胃袋・満月さんならいいですけど、
>前、誰かが和歌山かどっかで汲んできた水を
>呑んだときおなかの調子悪くなったんです。

 憤怒。激怒。我が銘水、妙薬になることあれども、毒とはならず。この物知らずに鉄拳制裁を・・とおもったが、

・・・しかし、おそらく、普段、水道の毒水ばかり飲んでいたので、それが災いし、こうも口と舌が悪くなったのだろう。仏心宗の門徒として、広い心で、彼の者を赦すこととした。
# by norifumi-vollmond | 2006-07-07 22:03 | 暴力沙汰

琵琶湖を知らずして死ぬべからず

 私はナビスコ大学と称されし高等教育機関の、西洋史学という世にも奇妙な研究室にかりそめの立場をもちながら、実際には滋賀県とか滋賀県とか沖縄県の調査をしている者であります。

 昔、私の「後輩」が、ひとりでひょこひょこ大津まで遊びに行き、「はじめて琵琶湖をみました!」という携帯メールを撃ってきやがったことがあった。「どうだ、すごいだろう、琵琶湖!」と返信すると、即座に、「琵琶湖って、思っていたより、狭いんですね!!」と返ってきた。

 そのバカ後輩、大津から、わずかに見渡せる範囲だけを見て、それが琵琶湖全体だと信じたらしい。以下、参照。

琵琶湖を知らずして死ぬべからず_a0081318_2251632.jpg


 救いがたい無知、それが30歳を前にした日本男子か。情けないっ。和尚はその夜、ひとり静かにドイツビールを呑んだ。
# by norifumi-vollmond | 2006-06-30 22:55 | 与田話